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タイムリミット。
第8章 相互確認。
ボスンッ
なんとか佑輔を支え、寝室までたどり着いた尚子は、ベットにたどり着く数歩で力尽き、佑輔と一緒にベットへ倒れ込んだ。
下敷きになったところをなけなしの力を酷使して、佑輔の下から抜け出した。
佑輔の寝息と、尚子が呼吸を整える荒息が寝室に響く。
先程までの怒りは収まっていたものの、無邪気に寝ているその寝顔に、怒りではなく悪戯心がムクムクと起きてくる。
手始めに、鼻を摘んでみる。
1.2.3.4.5.......プハッー
佑輔が酸素を求め大口を開けるが、暫くしてまた、寝息をたてる。
2、3回繰り返したが、全く起きる気配のない佑輔にを見ながら、尚子は仕事から帰宅して今までシャワーに入ってない事に気づく。
まずは、シャワーしてから。
さてこの後、コヤツをどうしようか。
尚子は、ムクムクと起き上がった悪戯心を抑えつつ、バスルームに向ったのであった。