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タイムリミット。
第8章 相互確認。




「寒い?」

『この格好見りゃー』

「だよね」

『暖めてくれるだろ』

「もちろん」



尚子は賢の首に手をまわし、顔を引き寄せ瞼を閉じた。

久し振りに重なる唇。

お互いの唇の感触を確かめ合うように、触れる。

触れた唇から伝わる暖かさ。

佑輔が尚子の上唇を軽く食む。
尚子はお返しに、佑輔の下唇を食みながら、舌を這わせる。

尚子が舌を這わせる為に開いたその隙間をスルリと佑輔の舌が口内に侵入する。

篭った熱が、水音に混じり時折吐息として重なり合う唇の間から溢れる。

腰掛けていたベットの脇から、尚子の腰と背中を支え引き寄せながらゆっくりと倒していく。

唇が離れ、



『今度は俺が、ショウを堪能させて』


ゾクッとするような眼力を放ち、後が怖いようなでもその後を期待する尚子がいる。

尚子はその佑輔の視線を外さずに、コクリと頷いた。



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