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タイムリミット。
第9章 タイムリー。
某日、某場所。
「イヤー、まさかトップスタイリスト様直々に手を煩わせて頂くとは」
『ってか、ちゃっかりしてるよなっ
まさか、フェアーを逆手にとって自分達のをやるとは』
「は、私は式も、披露宴にも憧れとかないから、やらなくていいって言ったもん」
『ま、お前は良くても佑輔んトコだろ』
「そう、ウチはてんでばらけてるから佑輔方に申し訳なくて、
だから、嫌だけど相手方の要望を飲んで、フェアー盛り上げイベントで、次男のお披露目と相成ったさー」
『ってか、佑輔の企みだろ』
「そうっしょ
私結婚興味ないって言ってかわしてたから
ま、でも」
ガチャ
賢と尚子が喋っていると控え室のドアが開き、佑輔が、お支度を終え入ってきた。
『賢さん遅ー』
『もう、終るって』
そう言い、賢は尚子のヘッドにティアラを飾り、手袋を装着させる。
その様子を佑輔は蕩ける笑顔で観賞している。
その佑輔の様子に尚子も、微笑みながら応える。
『ま、幸せってことで』
賢が一言、
言いくるめたのであった。