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第5章 脅迫(Hあり)

僕は罪の意識からむしろバレて罰してもらいたいとは思っていたけど、いざそうなってみると必死に取り繕うとしている自分がいた。

「え、いや…あの……」

「どうなんだよ、蒼汰。
はっきり…言ってくれないか…」

琴音は真顔だ。これは疑惑ではなく、完全に知っている顔だと悟った。

これはもう言い訳できない。
ちゃんと琴音に告白するしかない。

「はい…覗きました」

言った。自白した。

琴音の顔を伺ってみると、変わらずの真顔だった。

「やっぱりな…」

「あの…僕は…」

「他人には話さないでやる。ただし、条件がある」

「僕に出来ることはなんでもやります…！だから…！」

すると琴音はにっこり笑い言った。