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猫好き男子と大人な部長
第13章 青天の霹靂
「どうして、そんなところを写真に収める必要があったんですか?!」

「そんな枝葉末節、どうでもいいじゃないですか。大事なことはただ一つ。修馬君が私のベッドで眠られた、ということです。そして、彼の格好は、見ての通りですよ。画像の片隅に出ている撮影日時を見ていただくとお分かりのように、昨日の深夜に撮影したものです。夜に、私のベッドにて、こんな格好で寝てくれている……そういうわけです。どうでしょう、これでもデマだの嘘だの言い切れますか?」

 架恋は目の前が真っ暗になった気がした。

 瑞穂の方はというと、一瞬口ごもるような様子を見せたが、それでも言葉を返す。

「この写真が捏造なんじゃないですか? 合成したり編集したりして……」

 篠宮はスマホを自分の手元に戻し、操作してから再びしまい込むと、平然と答えてきた。

「写真は正真正銘、本物ですけど……信じないなら、別に信じてもらわなくても結構です。一番、手っ取り早いのは、修馬君ご本人に尋ねてみることじゃないですか? さて、私の話は以上です。そういうことなので、もうあまり修馬君には付きまとわないでくださいね」

 そう言い捨てると、篠宮はスタスタと元来た道を引き返していった。

 振り返りもせずに。




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