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猫好き男子と大人な部長
第16章 猫好き男子とポップと架恋
 その後、またしばらくしてから、修馬が呟く。

「ポップにもお礼を言わないとな……。今日、ああして二人並んでポップを撫でてたら……俺たちが初めて二人っきりで会話をしたあの雨の日のことを思い出して、泣きそうになったよ。それで、勇気が出た。どうしても、架恋をすぐに抱きしめたくなって」

「私たちを近づけてくれたのも、ポップだったんだよね。今度、おいしいおやつでもあげよっか。あ……飼い猫だから、怒られるかな」

「ははは、たしかに。まぁでも、一回くらいはいいんじゃないかな。ポップが喜ぶ顔をもっと見たいし」

 ポップを想像して嬉しそうに笑う修馬を見て、「本当に修馬君も猫好きだなぁ。私と同じ」と内心思う架恋。

 また恋情が高ぶってきた架恋は、猫好き男子の修馬の熱いキスを受けたくなって、静かに目を閉じた。



                【完】





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