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猫好き男子と大人な部長
第1章 架恋と瑞穂
つい先日、梅雨入りが発表されてからは、ずっと雨が続いている。
架恋にとっては、午後のけだるさを増幅させるかのように感じられる、気分にまで影響しそうなほどじっとりとした雨だ。
しかし、今日も窓の外はいつもと同じくどんよりと曇っているのだが、珍しく雨は降っていなかった。
それでも、気を滅入らせるには十分だったようで、伏し目がちに黙々と書類をシュレッダーにかけていく架恋。
すると、やや離れた席に座っている瑞穂(みずほ)が、パソコンをせっせと操作しながら架恋に声をかけた。
「架恋、今日も傘、持ってきた?」
「うん、もちろん。どうせ、このあと降りだすと思うから」
「だよね~。はぁ、何かいいことないかなぁ」
パソコンの画面から目をそらし、瑞穂は溜め息をついた。
架恋も同意を示すように、同じく深い溜め息をつく。
架恋にとっては、午後のけだるさを増幅させるかのように感じられる、気分にまで影響しそうなほどじっとりとした雨だ。
しかし、今日も窓の外はいつもと同じくどんよりと曇っているのだが、珍しく雨は降っていなかった。
それでも、気を滅入らせるには十分だったようで、伏し目がちに黙々と書類をシュレッダーにかけていく架恋。
すると、やや離れた席に座っている瑞穂(みずほ)が、パソコンをせっせと操作しながら架恋に声をかけた。
「架恋、今日も傘、持ってきた?」
「うん、もちろん。どうせ、このあと降りだすと思うから」
「だよね~。はぁ、何かいいことないかなぁ」
パソコンの画面から目をそらし、瑞穂は溜め息をついた。
架恋も同意を示すように、同じく深い溜め息をつく。