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猫好き男子と大人な部長
第14章 過ちを悔いる猫好き男子

翌朝、出社した架恋は、挨拶の直後から、瑞穂による質問攻めを受けた。
ありのままに、「おしゃべりしただけで、何も変わりはなかった」と事実を答える架恋。
瑞穂は露骨にがっかりした様子を見せて言った。
「架恋の気持ちは分かるけど、いつまでもそんな宙ぶらりんの状態じゃ、架恋も宮沢君もツライでしょ。宮沢君のほうから、『また元通りの関係に戻ろう』って、もう言ってこないの?」
「うん、多分なんだけど……修馬君は気を遣ってくれてるんだと思う。しばらく連絡を控えてくれてたのも、そういうことかと……。昨日は一緒に帰ったあと、メールも来たよ。内容は、たわいもないものだったし、私も普通に返事したよ」
「うーん、架恋の方から切り出すのは、架恋の性格からして難しいのかもねぇ。私なら、とっくに切り出してるんだけど」
もしも瑞穂が自分の立場だった場合を想像し、架恋は同意して頷いた。
ありのままに、「おしゃべりしただけで、何も変わりはなかった」と事実を答える架恋。
瑞穂は露骨にがっかりした様子を見せて言った。
「架恋の気持ちは分かるけど、いつまでもそんな宙ぶらりんの状態じゃ、架恋も宮沢君もツライでしょ。宮沢君のほうから、『また元通りの関係に戻ろう』って、もう言ってこないの?」
「うん、多分なんだけど……修馬君は気を遣ってくれてるんだと思う。しばらく連絡を控えてくれてたのも、そういうことかと……。昨日は一緒に帰ったあと、メールも来たよ。内容は、たわいもないものだったし、私も普通に返事したよ」
「うーん、架恋の方から切り出すのは、架恋の性格からして難しいのかもねぇ。私なら、とっくに切り出してるんだけど」
もしも瑞穂が自分の立場だった場合を想像し、架恋は同意して頷いた。

