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猫好き男子と大人な部長
第15章 大人な部長
「ともかく、僕の想いが彼女にバレなくてよかった。やはり、彼女が元気を取り戻してくれることと、彼女が幸せになってくれることこそ、僕が一番望んでいることだ。昨日は、『話の流れから、仕方なく』とは言え、あんな長話をしてしまったけど、嫌がられてなかったかな。まぁ、石橋君は本当に良い子だから、そんなことくらいで人を嫌うわけもないと思うけど。それでも僕は、石橋君がどうにか宮沢君との仲を元通りに戻してほしくて仕方ないからな……。長話の中に、ついつい余計なメッセージを込めてしまったかも。気づかれてない可能性もあるから、そこまで気に病む必要もないけど。……それにしても、篠宮君は色々な意味で大物だな。その名が、全く無関係な僕の耳にまで入ってくる時点で、すごいと思う。あのバイタリティを全て仕事に向けてくれれば、うちの社にとっても大いにプラスになるんだけど」
そう小さく呟くと、高倉は目を閉じる。
高倉は、修馬に深く同情していた。
「酒は時に大きな過ちのもととなるからな。僕も十分に気をつけなければ。あとは、石橋君が宮沢君を許すかどうかだけど……きっと許すはずだと僕は信じて疑わない。本当に優しくて良い子だからな。ぜひ、二人で幸せになってほしい。…………さてと、僕も帰り支度をするか」
そう言うと、高倉は立ち上がった。
そう小さく呟くと、高倉は目を閉じる。
高倉は、修馬に深く同情していた。
「酒は時に大きな過ちのもととなるからな。僕も十分に気をつけなければ。あとは、石橋君が宮沢君を許すかどうかだけど……きっと許すはずだと僕は信じて疑わない。本当に優しくて良い子だからな。ぜひ、二人で幸せになってほしい。…………さてと、僕も帰り支度をするか」
そう言うと、高倉は立ち上がった。