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猫好き男子と大人な部長
第1章 架恋と瑞穂
それでも、「瑞穂よりは現実的な見方をする」と自分でも認めている架恋は、「もし部長が恋人を作られるにしても、私を選んでもらえる可能性は限りなくゼロに近いはず」と思っているので、100パーセント共感していたわけではなかったが。
瑞穂の方が自分よりもルックスや性格が良いと内心思っている架恋が言う。
「瑞穂なら可能性があるんじゃない?」
「もう~、テキトーな慰めはやめてよ~。どこに可能性があるのさ。可能性がほとんどゼロだから、こうして嘆いているわけで」
若干、自虐気味におどけて言う瑞穂に、架恋がツッコミを入れる。
「つい先週、『宮沢君と付き合えたらいいなぁ』って言ってたの、誰だっけ」
「宮沢君もイケメンだよね~。でも、部署が違う私たちが会える機会ってそもそも限られているから、宮沢君と私が付き合える可能性は、もうはっきりゼロと言ってもいいくらいじゃん。絶望……!」
瑞穂の方が自分よりもルックスや性格が良いと内心思っている架恋が言う。
「瑞穂なら可能性があるんじゃない?」
「もう~、テキトーな慰めはやめてよ~。どこに可能性があるのさ。可能性がほとんどゼロだから、こうして嘆いているわけで」
若干、自虐気味におどけて言う瑞穂に、架恋がツッコミを入れる。
「つい先週、『宮沢君と付き合えたらいいなぁ』って言ってたの、誰だっけ」
「宮沢君もイケメンだよね~。でも、部署が違う私たちが会える機会ってそもそも限られているから、宮沢君と私が付き合える可能性は、もうはっきりゼロと言ってもいいくらいじゃん。絶望……!」