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猫好き男子と大人な部長
第5章 優しい部長
架恋が「どうぞ」と答えると、ゆっくりと扉が開く。
低い声で「失礼します」と言って入ってきたのは、高倉だった。
「部長! お疲れ様です!」
手を止めて高倉の方を向き、架恋が言う。
普段通りの穏やかな微笑みを浮かべて、高倉が答えた。
「石橋君、ご苦労様。一昨年の領収書などを収めたファイルを探してくれているって聞いて、手伝いに来たよ。ちょうど手が空いてたから」
「そんな……恐縮です。時間がかかってしまい、すみません」
「いえいえ、そんなに気にしないでいいよ。石橋君はこの部屋にまだあまりなじみがないだろうから、少しでも手助けできればと思ってね。終業時間までに、見つけたいね」
「どうも申し訳ございません! お心遣いありがとうございます!」
柔和な表情で、「気にしないでいいよ」という風に手を振ると、高倉は資料室の奥へと進んだ。
低い声で「失礼します」と言って入ってきたのは、高倉だった。
「部長! お疲れ様です!」
手を止めて高倉の方を向き、架恋が言う。
普段通りの穏やかな微笑みを浮かべて、高倉が答えた。
「石橋君、ご苦労様。一昨年の領収書などを収めたファイルを探してくれているって聞いて、手伝いに来たよ。ちょうど手が空いてたから」
「そんな……恐縮です。時間がかかってしまい、すみません」
「いえいえ、そんなに気にしないでいいよ。石橋君はこの部屋にまだあまりなじみがないだろうから、少しでも手助けできればと思ってね。終業時間までに、見つけたいね」
「どうも申し訳ございません! お心遣いありがとうございます!」
柔和な表情で、「気にしないでいいよ」という風に手を振ると、高倉は資料室の奥へと進んだ。