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猫好き男子と大人な部長
第5章 優しい部長
いつしか、車は駐車場を出て、細くて短い路地を抜けたあと、大通りへと入っていた。
外は依然として大雨が降り続いており、ワイパーを駆使しても視界は悪い。
道行く車たちは激しい水しぶきを上げており、道路にも雨水が溜まっていることを架恋たちに知らせていた。
高倉が苦笑して言う。
「すごい降りだなぁ」
「こんな中、歩いて帰るのは大変だったと思います。送っていただき、本当にありがとうございます。瑞穂が心配ですね」
「いえいえ。そうだなぁ、探し物は明日にして、倉本君も一緒に送ってあげればよかったね。私はその辺り、気が利かないなぁ」
「そ、そういう意味ではございません……! お気を悪くされたなら謝ります……!」
「いやいや、こちらもそういう意味で言ったわけじゃないんだよ。こちらこそ、すまない!」
外は依然として大雨が降り続いており、ワイパーを駆使しても視界は悪い。
道行く車たちは激しい水しぶきを上げており、道路にも雨水が溜まっていることを架恋たちに知らせていた。
高倉が苦笑して言う。
「すごい降りだなぁ」
「こんな中、歩いて帰るのは大変だったと思います。送っていただき、本当にありがとうございます。瑞穂が心配ですね」
「いえいえ。そうだなぁ、探し物は明日にして、倉本君も一緒に送ってあげればよかったね。私はその辺り、気が利かないなぁ」
「そ、そういう意味ではございません……! お気を悪くされたなら謝ります……!」
「いやいや、こちらもそういう意味で言ったわけじゃないんだよ。こちらこそ、すまない!」