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イカせ屋稼業
第1章 そのいち
『はーい、
リミちゃん入りま〜〜〜す』
男性マネージャーの媚びた声がして、
ムスッとむくれた〔リミ〕が部屋に入ってきた。
裸体にバスタオルを一枚巻いた格好で。
(おい、
謝れよ翔汰もっ)マネージャーに肘で小突かれ、
慌てて頭を下げる。
(くっそー、
何で俺まで)
リミ――茜里美【アカネリミ】―は気高く美しい顔を不機嫌に歪ませたままだ。
―――ここは街中にあるホテルの一室。
安いラブホである。
夕方5時。
4時に撮影を開始して既に1時間経過していた。
カメラ班のスタッフ2人も気まずい雰囲気をどうにか取り繕おうとして、
『リミちゃん、
後でパンケーキ奢るよ♪』
『そそそ。
1時間だけ我慢して?ねっ?』
と必死に気を遣う。
リミは、仕方ないなぁ……というように息を吐いてベッドに腰を落とした。
バスタオルをハラリと外した。
スタッフ一同ホッと胸を撫で下ろす。
安堵した雰囲気が流れ、
撮影は再開された。
―――蒼井翔汰【アオイショウタ】、24歳。
俗にいうセクシー男優である。
AV業界に足を踏み入れて未だ3ヶ月ほど。
翔汰は羽織っていたバスローブを解いて、
ベッドに上がる。
リミちゃん入りま〜〜〜す』
男性マネージャーの媚びた声がして、
ムスッとむくれた〔リミ〕が部屋に入ってきた。
裸体にバスタオルを一枚巻いた格好で。
(おい、
謝れよ翔汰もっ)マネージャーに肘で小突かれ、
慌てて頭を下げる。
(くっそー、
何で俺まで)
リミ――茜里美【アカネリミ】―は気高く美しい顔を不機嫌に歪ませたままだ。
―――ここは街中にあるホテルの一室。
安いラブホである。
夕方5時。
4時に撮影を開始して既に1時間経過していた。
カメラ班のスタッフ2人も気まずい雰囲気をどうにか取り繕おうとして、
『リミちゃん、
後でパンケーキ奢るよ♪』
『そそそ。
1時間だけ我慢して?ねっ?』
と必死に気を遣う。
リミは、仕方ないなぁ……というように息を吐いてベッドに腰を落とした。
バスタオルをハラリと外した。
スタッフ一同ホッと胸を撫で下ろす。
安堵した雰囲気が流れ、
撮影は再開された。
―――蒼井翔汰【アオイショウタ】、24歳。
俗にいうセクシー男優である。
AV業界に足を踏み入れて未だ3ヶ月ほど。
翔汰は羽織っていたバスローブを解いて、
ベッドに上がる。