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イカせ屋稼業
第5章 そのご
『へぇ〜、
すごくお洒落なお店だね』
すずは嬉しそうに顔を綻ばせる。
『個室って嬉しい』
『イイでしょ?ここ。
水の音ってホッとするしね』テーブルと椅子が黒でずっしりと落ち着いた。
2人は数品注文して、
向かい合って待つ。
『はい。
おつかれさまのチョコ』
翔汰は〔チルルチョコ〕をすずに渡す。
『あ!
今日はチルル(笑)
ありがと〜〜〜』
初撮影のとき、
ごねるすずにお菓子を出して以来…会うたび冗談混じりでお菓子を渡す。。
あれからlineで理由を知った。
〔業界のトラブルメーカー〕と云われていたすず。
翔汰は単なるワガママ姫だとばかり思っていたのだが…………
lineを重ねるうち、
彼女はポツポツと打ち明けるようになった。
高校生のとき、
信頼して交際していた2つ上のカレシから暴行を受けた。
若かったから〔別れる〕という選択が浮かばないまま、
ズルズル付き合っていた。
あるとき、
脅し混じりに呼び出された。
夜に倉庫街に出向くと、
カレシの友達だという数人に囲まれてレイプを受けた。無我夢中で道端にあった石を掴んで殴り、走って逃げた………
〔逃げて、最後までは無理やりされなかったけれど、
それ以降自分の価値が分からなくなったの。
簡単にsexの対象にされる女なんだ、私の価値は低いんだって自分で烙印を押しちゃった〕
嫌われるのが怖くて、友達にも言えなかったのだという。
そしてこの業界に足を踏み入れた。
親とは絶縁し、
1人事務所が提供している寮で生活しているという。現在20歳。
〔5歳上のお姉ちゃんだけは、事情を知ってて味方をしてくれた。
親に内緒でlineとたまに手紙とかプレゼントとか送ってくれる。
結婚して子供もいるから、私は自分で実家から戸籍を抜いたの。
迷惑がかかるから…
都会に紛れ込めば親類にも迷惑かけないし。
それでも撮影は怖くて、
あんな風にしか出来ないの〕
すごくお洒落なお店だね』
すずは嬉しそうに顔を綻ばせる。
『個室って嬉しい』
『イイでしょ?ここ。
水の音ってホッとするしね』テーブルと椅子が黒でずっしりと落ち着いた。
2人は数品注文して、
向かい合って待つ。
『はい。
おつかれさまのチョコ』
翔汰は〔チルルチョコ〕をすずに渡す。
『あ!
今日はチルル(笑)
ありがと〜〜〜』
初撮影のとき、
ごねるすずにお菓子を出して以来…会うたび冗談混じりでお菓子を渡す。。
あれからlineで理由を知った。
〔業界のトラブルメーカー〕と云われていたすず。
翔汰は単なるワガママ姫だとばかり思っていたのだが…………
lineを重ねるうち、
彼女はポツポツと打ち明けるようになった。
高校生のとき、
信頼して交際していた2つ上のカレシから暴行を受けた。
若かったから〔別れる〕という選択が浮かばないまま、
ズルズル付き合っていた。
あるとき、
脅し混じりに呼び出された。
夜に倉庫街に出向くと、
カレシの友達だという数人に囲まれてレイプを受けた。無我夢中で道端にあった石を掴んで殴り、走って逃げた………
〔逃げて、最後までは無理やりされなかったけれど、
それ以降自分の価値が分からなくなったの。
簡単にsexの対象にされる女なんだ、私の価値は低いんだって自分で烙印を押しちゃった〕
嫌われるのが怖くて、友達にも言えなかったのだという。
そしてこの業界に足を踏み入れた。
親とは絶縁し、
1人事務所が提供している寮で生活しているという。現在20歳。
〔5歳上のお姉ちゃんだけは、事情を知ってて味方をしてくれた。
親に内緒でlineとたまに手紙とかプレゼントとか送ってくれる。
結婚して子供もいるから、私は自分で実家から戸籍を抜いたの。
迷惑がかかるから…
都会に紛れ込めば親類にも迷惑かけないし。
それでも撮影は怖くて、
あんな風にしか出来ないの〕