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イカせ屋稼業
第8章 そのはち
『……岩瀬さん、
コイツんちってどうでした?僕の知らない頃の拓矢教えてくれません?』

翔汰は話題作り&興味から尋ねる。



『そうですねぇ。
すごく広くてお屋敷で、
池があって。
私の家は親が見栄はって私立に入れたタイプだから……
びっくりした記憶がありますよ。

お誕生会は夏だったんですけどね。
アイスクリームケーキをホールサイズで1人1つずつくれました』



『マジすか…』
それは教育上どうなのだろう……



『クールで飄々としてて、カッコいいから女子は憧れてる子多かったんですよ?』

拓矢を見上げるように見るが、
拓矢はやっぱりしれ〜〜〜っとしている。
興味なさそー………



『悪さとかしてなかったですか?コイツ』


『悪さはなかった気がします。割とはっきり意見は言ってたし、
そこがまたカッコ良くて。
――今も変わってないですよね?』



『変わってないなぁ』と拓矢。

『本人が言うなよ…』


『女子にも普通にクールだったけど、
まさかセクシー俳優されててバイセクシャルだとは知らなかったなぁ…

私にもチャンスありますかね?』

岩瀬さんは突如ぐいぐい押してきた。
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