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イカせ屋稼業
第10章 〜番外編〜
1階フロアで試合が始まった。



独特のキュッキュッというバスケシューズの音。

ドリブルしたボールの重い音。



掛け声と気迫。


2階から見下ろすと右手側のコートでうちの学園のバスケ部が試合をしている。


――――目で追ってしまう。

ヒョロッと背が高い短髪の、
色白の緋路。



赤土色のボールをまるで自分の体の一部のように扱う。


俊足らしき他メンバーが相手のディフェンスを抜け、
コート下に居る緋路にパスした。


「いけー!緋路!」
「チャンスチャンスっ」

団体は立ち上がって声をあげる。



俺は、

遮ろうとした相手チームの手を避けてヒョイッとゴールにボールを投げた緋路を、


まるでスローモーションがかったVTRのように見ていた。


―――緋路は、キレイだった。






誰にも言ったことがない。
俺が「良いな」「キレイだな」と思うのは、
いつからか女子じゃなく男子だった。


女子は皆同じように見えてしまう。
スタイルが良いだとか、脚の形が整っているだとかは思うけれど「美しい」って感じがしない。

だけど、
その感覚が〔一般的じゃない〕ことはよく理解していたから…
誰にも言わずに、
密かに想っている。



【鬼畜でスカしたやつ】
【カッコいいからって調子のってる遊び人】


………女子からの俺の評価はこんなトコなんだろうな。
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