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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
翔汰は『俺は?
普段通りでいいんすか?』PCを叩いている甲斐に訊くと、


『それは自分で考えろ』
とけんもほろろ。。


『演じれないと、
只のマスコット男優止まりだぞ?』と叱咤をプラスした。



『はい………!』


拓矢は包帯を肩・脚・胴体にぐるぐる巻いている。

頬の傷は薄くなっているが、
カメラには映る程度だ。


メイクさんが『青タン描いちゃいますね』
と上手くメイクをしていく。



翔汰は感心しながらメイクを見ていた。

CGに使用する特殊メイクみたいだ。


『――――そうだ』
拓矢が怪我人なら。


自分は医者というのはどうだろう?


『確か………ワゴンの後ろの衣装棚にあったような…………。
甲斐さん!』


甲斐に訊ねると『あるかもしれんけど、
白衣らしい白衣は無いぞ』と言う。
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