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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
『――――わ……』

部屋に戻ると、
〔怪我人コスプレ〕が完了した拓矢がベッドに座っていた。


翔汰は見た瞬間ゾクッとした。


拓矢は包帯を身体じゅうに巻いている。

左目には青タン。

肘や太ももにもところどころアザが描かれていた。



(キレイ…………)


怪我人なのに、美しい。
整った筋肉に包帯が巻かれていると、妙に色気がある。


青タンが拓矢の切れ長の瞳・白い肌に似合い過ぎている。

金髪もハマっていた。
頭部にも包帯。
(何だろう……美形フランケン??)
『翔、どこ行ってたの?』喋ると普段の拓矢だ。


『――あのさ。
こういう設定にしない??』

翔汰は自分が思い付いた設定を話した。



『報復かぁ。
いいかも………』


『そう思う?』


『うん。見る側だって、
怪我人側がSになるなんて想像超えじゃないかな』


『そっか!
いたぶってくれよ?』


拓矢はにんまりと笑い、
『覚悟しといてね?』と言った…………………




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