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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
サラリーマンは言われるままにベッドから降りて移動した。



『ここに座って?
――そのまま仰向けに寝て』


サラリーマンはビクビクしながら言いなりだ。


『……こうしてやる』
包帯男は手に紐を持っていた。
綱のように編み込んだ、
赤く太い紐。



まるで荷物を縛るようにサラリーマンの両手を背後で縛り、
脚を伸ばさせてぐるぐると縛る。
(拓、荷造り出来るんじゃん!)翔汰は本音で怒った。

(これは別。
てか今トライしたらできちゃった……)


ふたりは楽しんでプレイをしている。



天井からクレーンの先のような金具が垂れ下がっていた。

包帯男は金具に赤い紐で縛ったサラリーマンを引っかけて吊し上げた。


『………ぅわあああ!』
恐怖に怯えた声。



まるで十字架に磔になったキリストのような格好だ。

『覚悟してね?』
拓矢は面白がりながら、
全裸で目隠しをして縛られて吊られている翔汰に告げた。


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