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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
拓矢の淡い色の乳首が、
緩んだ包帯から顔を出した。


翔汰はぞくぞくする。

『さぁて………
ヤられたぶん、お返ししなきゃな……』

鞭を手に持つ。
空中でひと振りするとビュンッと音が響く。

拓矢も拓矢で(そーきたか……)と内心ワクワクだ。

また、ワイシャツにズボンというサラリーマンの出で立ちの翔汰はスタイリッシュで格好いい。
腕捲りをしている。

いつも見ているはずなのに、
SM専用のシチュエーションだからか?
手首から肘にかけて走る筋にドキッとした。



バシッ。
鞭を包帯男にぶつけるサラリーマン。

『あっ……』
包帯男は座ったままよろける。
よろけても手が着けないもどかしさ。



『まだまだだよな?
俺にしたコトは……』
サラリーマンはニヤつきながら、
パシッと叩く。


胸の辺りの包帯の緩みに、鞭を当てると露呈している肌が赤くなった。

『はあっ………』


目を伏せ気味にして息を吐く包帯男。
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