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イカせ屋稼業
第15章 そのじゅーさん~未来へ~
『へっ』
翔汰は驚きのあまりおかしな声が出た。
コホン、と慌てて誤魔化す。
ロマンスグレーの短い髪に、
武闘家のような長身&肩幅。
スーツの仕立てが格調高い物だと一目で分かる。
気品が溢れていた。
百合絵社長とは違う意味でインパクトがある。
二重まぶたに少し焼けた肌。
俳優にいそうだ。
渋い。
甲斐が深々と頭を下げている。
『どうもその節は手を貸して下さり、
本当にありがとうございました』
_____誰だろう?
百合絵社長の兄の背後に一人、長い黒髪を一つに束ねた男がいる。
(どこかで見たことがあるような、
ないよーな………)
すると長髪男が歩み寄ってきた。
『やぁ、君が拓矢くんか!
_____よくあんな無茶をしたなぁ』
拓矢の肩をポンと叩いてそう言った。
『昴さん、ですね?
ガラケーが無事でよかったです』
拓矢が少し微笑む。
『ははは!
最後までバレなかったねー。
了も抜けてる部分があったんだな』
『____あ!
〔nine〕のスタッフ!!
……………あれっ?』翔汰は思い出した。
KANAMEが絡んで来た際にいた腰巾着の一人だ!
……………なんで拓矢と和気あいあいしてんだ?
『やぁ、蒼井翔汰くん。
___呆気に取られても仕方ないよな。
僕はnineに内偵調査に潜り込んでたんだ。
この榊理のパートナーだよ』
ロマンスグレーを指さす。
拓矢がスマホを見せた。
『あの記事書いてた時に、
〔nine〕の内情を報せてくれたんだ。
南ユウジって仮名でnineに潜り込んでた』
スマホ画面には〔今KANAMEを送っているところだ〕
〔気をつけて〕
などメッセージのやり取りがあった。
『え………………
パートナーって、じゃあ探偵事務所の?』
翔汰は突然の人物出現(しかも沢山…)にとまどいながら、
昴と拓矢を見比べる。
『公私ともに、だ。
つまり君らと同じだよ』
昴さんという人がウィンクした。
________深夜3時………半。
病院の廊下に集まったのは、
〔ミントリア〕榊百合絵社長に懇意を持つ人々だった。
翔汰は驚きのあまりおかしな声が出た。
コホン、と慌てて誤魔化す。
ロマンスグレーの短い髪に、
武闘家のような長身&肩幅。
スーツの仕立てが格調高い物だと一目で分かる。
気品が溢れていた。
百合絵社長とは違う意味でインパクトがある。
二重まぶたに少し焼けた肌。
俳優にいそうだ。
渋い。
甲斐が深々と頭を下げている。
『どうもその節は手を貸して下さり、
本当にありがとうございました』
_____誰だろう?
百合絵社長の兄の背後に一人、長い黒髪を一つに束ねた男がいる。
(どこかで見たことがあるような、
ないよーな………)
すると長髪男が歩み寄ってきた。
『やぁ、君が拓矢くんか!
_____よくあんな無茶をしたなぁ』
拓矢の肩をポンと叩いてそう言った。
『昴さん、ですね?
ガラケーが無事でよかったです』
拓矢が少し微笑む。
『ははは!
最後までバレなかったねー。
了も抜けてる部分があったんだな』
『____あ!
〔nine〕のスタッフ!!
……………あれっ?』翔汰は思い出した。
KANAMEが絡んで来た際にいた腰巾着の一人だ!
……………なんで拓矢と和気あいあいしてんだ?
『やぁ、蒼井翔汰くん。
___呆気に取られても仕方ないよな。
僕はnineに内偵調査に潜り込んでたんだ。
この榊理のパートナーだよ』
ロマンスグレーを指さす。
拓矢がスマホを見せた。
『あの記事書いてた時に、
〔nine〕の内情を報せてくれたんだ。
南ユウジって仮名でnineに潜り込んでた』
スマホ画面には〔今KANAMEを送っているところだ〕
〔気をつけて〕
などメッセージのやり取りがあった。
『え………………
パートナーって、じゃあ探偵事務所の?』
翔汰は突然の人物出現(しかも沢山…)にとまどいながら、
昴と拓矢を見比べる。
『公私ともに、だ。
つまり君らと同じだよ』
昴さんという人がウィンクした。
________深夜3時………半。
病院の廊下に集まったのは、
〔ミントリア〕榊百合絵社長に懇意を持つ人々だった。