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君をこんなに愛してる
第11章 Epilogue

───栞へ
日本から遠く離れたこの国で、君に手紙を書いています。
あれからひと月が経とうとする今、日本が恋しくないかと聞かれればそうかもしれない。
けれど…この国でいいんです。
僕はこの国で一生を終えると決めましたから。
君がこの手紙を受け取ったと言うことは、僕はもう君が生きる世界とは別の場所に、旅立ったと言うことですね。
君はどこまでを知ったのだろう。
僕の病と…そして《 彼 》の真実を知ったのでしょうか。
この手紙は、懺悔( ザンゲ)の手紙です。
天使のような栞へ…
僕は最期に、懺悔の手紙を書かなければならない。

