この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
君をこんなに愛してる
第3章 奇跡
ねぇ、神さま。
どうか…わたしの声を聞いてください。
わたしが今まで恵まれ過ぎていたから…不相応な幸せを得ようとしていたから…
だから、こんな意地悪をしたのですか?
それならバチはわたしに当ててください。
絢人さんは悪くないのです。
絢人さんはわたしなんかと違って、皆から必要とされる大切な人なんです。
優しくて素敵な人なんです。
「だか ら‥‥」
“ また、涙が… ”
「だから…神さま、どうか…っ あの人を返してください……!!」
──こうして祈るのは何度目だろう
こうして流れる涙をぬぐうこともできずに、手を合わせるのは何度目だろう。