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君をこんなに愛してる
第4章 空白の記憶
「…と、これではまるでストーカーですね」
「──ぷ」
「笑わないで下さい…っ、君に笑われると普通に傷付きます」
「だって…」
あの絢人さんが、まさか二次元に嫉妬していたなんて知らなかった。
「…だから、そういうわけですから…。君が僕の恋人だなんて夢にも思いませんでした」
「……」
「いったい、何歳( イツ )の自分に激励を送ればいいのやら…。教えて下さい、付き合い始めたのは何年前なのでしょうか」
「絢人さん…!」
ガバッ
我慢できずに抱き付いた。
“ 可愛い…っ ”
「何年前でもいいんです。いつだって、絢人さんはわたしにとって一番だから…」
「…栞…!」
「お帰りなさい絢人さん、貴方が戻ってきてくれるのを、ずーっと待っていたのよ」
「…あの…栞…、母が」