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君をこんなに愛してる
第5章 初めてのデート
コン コン
「失礼します。掃除に来ました」
「どうぞ」
扉をノックして声をかけると、中から絢人さんの返事があった。
“ 今日もお部屋にいたんだ ”
わたしは掃除道具を持ったまま部屋に入る。
そこは絢人さんの寝室で、兼、書斎。
奥にはベッドやクローゼット
手前には大きな本棚と机が置かれている。
落ち着いた色合いのその部屋で、机に向かう絢人さんはわたしの姿を見て微笑んでくれた。
「やぁ、栞。今日も綺麗ですよ」
「……もう」
綺麗もなにも、わたしはお洒落なんてしていない。ただの使用人のエプロン姿なのに。