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君をこんなに愛してる
第5章 初めてのデート
「はい、どうぞ」
「……!」
「え…──」
当たり前のように、フォークにさしたパンケーキをわたしの口元に差し出した絢人さん。
わたしがきょとんとしてしまったから
逆に、彼の方が慌て始めた。
「すまない…っ…、恋人なら、こうやって食べさせ合うのが普通なのかと…」
「──…あ、うん」
パクッ
「……。(モグモグ)」
「……っ」
ハッとしたところで、わたしがパンケーキに食い付く。
絢人さんの顔は少し赤くなっていた。
「…っ、美味しいですか?」
「……。(ブンブン)」
わたしは思いっきり首を縦に振る。
その後も、最後のクリームまで美味しく頂いて
また来ましょうねと約束してから、わたしたちは店を出た。