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君をこんなに愛してる
第5章 初めてのデート
「ふわふわ…♪」
「美味しいですか?」
「とろける…」
かなりボリューミーなふわふわパンケーキは、スフレタイプなので口当たりが軽くとても食べやすい。
たっぷりと添えられたアイスクリームと
甘酸っぱいフルーツたち。
“ パンケーキってこんな食べ物だったの? ”
わたしが知っているパンケーキと全然違うけれど、自分の好みド直球なのは変わりない。
冷たいクリームと温かいパンケーキ
パンケーキの甘味とフルーツの酸味
この一皿に詰め込まれていて…
ああ、幸せ。
「栞は本当に美味しそうに食べますね」
「…んふ?」
「甘いものを食べている君を見るのは楽しいです」
あれ、わたし
絢人さんにからかわれたのかな。
「だってすごく美味しいから…」
「ええ、よく伝わってきます」
「もう…// 本当ですよ!?」
「疑ってなんかないですよ」
絢人さんにも食べてほしいけれど、あいにく彼は甘いものが好きじゃない。
だから今だってエッグペネディクト風のおかずパンケーキを食べている。
「そっちも美味しそう…」
「食べますか?」
「はい!」
わたしが物欲しそうに見ていたのだろうか
絢人さんがわけてくれると言うから、ウキウキしながら切り分けてくれるのを待った。