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第5章 初めてのデート

わたしたちはこの日、植物園には行かなかった。

回れ右をして二人で向かったのは、ビル群に埋もれたショッピングモール。


──の中で買い物デート

ではなくて

そこの９階にあるゲームコーナーに直行。



そこでの時間はあっという間にすぎた。



UFOキャッチャーでは、絢人さんのまさかの才能が感化して

もぐらたたきは二人とも下手くそだったけど…

六年ぶりのプリクラは、あの日のそれよりずっと高性能になっていた。



いつの間にかお腹もペコペコだったから、帰り道にホットドッグをお持ち帰りした。

わたしが食べたチリドッグは思ったより辛くて

なんとか食べきったわたしのために、絢人さんが甘いアイスクリームを食後に買ってくれた。