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君をこんなに愛してる
第7章 目を覚ませば
その時、書類の束の下──
ひとつの封筒が埋もれかけていた。
別にほうっておいてもいいのだけれど、このまま書類にまぎれて失くしてしまうかもしれないと思ったから、わたしはそれを取った。
白い封筒
封は既に切られている。
何の変哲( ヘンテツ )もないその手紙を、わからなくならないように机の真ん中に置き直した。
「さて…」
───…、あれ?
「この手紙…、なんだか」
何の変哲もない筈なのに…何故か違和感が。
何が?
不思議に感じて、もう一度
わたしは手紙に目を遣った。