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2人だけ、ヒミツの残業
第2章 真面目な人妻・響子 【前編】
俺はそのまま、響子の右手の指の付け根、そして手の甲、掌をゆっくりと摩り続ける。

おしぼりをテーブルに置き、今度は両手で、響子の左手を手にとって優しく撫で始めた。


「はい、今度は左手のマッサージだよ」

「ふふっ、もう。部長の手つき……なんかやらしいですよ」

「ははは。そりゃあ、清水君みたいな綺麗な女性の手を摩ったらそうなるよ」

響子の頬が少し赤くなったりを見ると、俺は彼女の両手を自分の両手で掴むようにして言いながら、彼女のほうへと体を寄せていく。

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