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2人だけ、ヒミツの残業
第2章 真面目な人妻・響子 【前編】
響子は自分の席を立ち、俺の所にゆっくりと近づいてきた。

「本田部長、今日は残業していきます。昨日はご迷惑おかけしてすみませんでした」

「いやいや。僕のほうこそ、昨日は少し言い過ぎたね」

「いえ、そんな事は……」

響子は真顔で見つめる俺から目線を逸らし、恥ずかしそうに俯いた。

目は細めだが、整った顔立ちをしていて、着物がよく似合いそうな落ち着いた雰囲気の和風美人と言った感じだ。

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