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2人だけ、ヒミツの残業
第2章 真面目な人妻・響子 【前編】
「清水君、今日は大変だろうと思うけど頑張ってね」

「はい、ありがとうございます」

そう答える響子は、どこか嬉しそうな表情をしていた。




「お疲れ様です、本田部長。今日は残業ですか?」

「あぁ、清水君の案件が遅れていてね。手伝って帰るよ」

「そうなんですかぁ、大変ですね」

同じ経営企画部の人間と、何度かこのようなやり取りをしたりしながら、17時の終業時間を過ぎると、社内の人間のほとんどが退社していった。


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