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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第46章 最終話【睡蓮】 四

第一部では伊八とお絹の話、第二部では、その娘のお彩、そして、お絹を初恋の女性として一途に慕っていた陽太こと市兵衛さんの恋を描きます。最初は名前さえ、その人の性格も何一つ知らないで激しい恋に落ちながらも、次第にその男のことを知るにつけ、その男とは一緒にいられないと思ってしまったお彩。それでも、やっぱり忘れられなくて、伊勢次を犠牲にしてしまって、そのために諦めようとしても諦められない。様々な事件が起き、様々な障害が二人の前に立ちはだかりますが、結局、二人はこの困難な恋を貫き通し成就させました。それって、一体、何だったのか。何が二人をずっと結びつけていて、離れてもまた引き合い、手繰り寄せられてしまうのか。
応えは一つ。二人が互いを想い合っていたからです。どんな条件や障害が立ちはだかろうと、二人はいつも相手のことを想っていました。単純だけど、まさに、その気持ちこそが二人を最後まで結びつけていたのだと思います。それを「運命」と言うのは簡単ですが、実は運命なんて、そんなに容易いものじゃありません。やっぱり、その人のことをずっと好きでいることこそが大切なのだと思います。もし、そのことに呼び方を与えるとしたら、それを「運命」と人は呼ぶのでしょう。
運命は人が作るもの。変えることだって、できるのです。市兵衛の心の闇を埋めることはできなくても、ずっと傍にいて見守ることはできる―、お彩はまさに七年間でその応えに行き着いたのでした。それも、やっぱり、相手を想う気持ちがあったからでしょう。
私自身、とても良い勉強をさせて貰ったように思います。
脇役ではありましたが、「花がすみ」の喜六郎さん、そして、娘の小巻さん。そして、非業の死を遂げることになってしまった伊勢次さん。色んな人がお彩に拘わり、活躍してくれました。
すべての登場人物にありがとう。そして、最後まで読んで下さった皆様、心からお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
東めぐみ拝
二〇〇八年三月二十六日
応えは一つ。二人が互いを想い合っていたからです。どんな条件や障害が立ちはだかろうと、二人はいつも相手のことを想っていました。単純だけど、まさに、その気持ちこそが二人を最後まで結びつけていたのだと思います。それを「運命」と言うのは簡単ですが、実は運命なんて、そんなに容易いものじゃありません。やっぱり、その人のことをずっと好きでいることこそが大切なのだと思います。もし、そのことに呼び方を与えるとしたら、それを「運命」と人は呼ぶのでしょう。
運命は人が作るもの。変えることだって、できるのです。市兵衛の心の闇を埋めることはできなくても、ずっと傍にいて見守ることはできる―、お彩はまさに七年間でその応えに行き着いたのでした。それも、やっぱり、相手を想う気持ちがあったからでしょう。
私自身、とても良い勉強をさせて貰ったように思います。
脇役ではありましたが、「花がすみ」の喜六郎さん、そして、娘の小巻さん。そして、非業の死を遂げることになってしまった伊勢次さん。色んな人がお彩に拘わり、活躍してくれました。
すべての登場人物にありがとう。そして、最後まで読んで下さった皆様、心からお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
東めぐみ拝
二〇〇八年三月二十六日

