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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第18章 第七話 【雪花】 其の参

陽太が身体中の至る場所に触れる度に、お彩の中で官能が鮮やかに花開く。陽太の眼が欲望で薄く陰っていた。二人の間に甘美な緊張が次第に高まっていく。それは更に高まり、やがて頂点に達して、お彩の中に溢れ出した。 お彩は自分の身体が焔で灼き尽くされるような衝撃を憶えた。焔の花は殊更鮮やかに大輪の花を開かせ、なおいっそう大きく燃え上がる。それは、陽太という男によって目ざめさせられたお彩の中の焔の華だった。
そんな高まりを何度か迎えた後、上になった陽太がお彩の顔を覗き込んだ。
「何を考えている?」
「何も」
お彩が言うと、陽太が薄く笑った。
「お前さんは、とんだ嘘つきだな。その可愛らしい顔に『考えてます』と書いてあるぞ?」
その優しげな口調に、お彩は思わず涙が溢れた。
そんな高まりを何度か迎えた後、上になった陽太がお彩の顔を覗き込んだ。
「何を考えている?」
「何も」
お彩が言うと、陽太が薄く笑った。
「お前さんは、とんだ嘘つきだな。その可愛らしい顔に『考えてます』と書いてあるぞ?」
その優しげな口調に、お彩は思わず涙が溢れた。

