この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第4章 カイさんの事

あの日以来、SUNのドアを開ける瞬間が、私の楽しみになった。

連絡先も知らない。

ただ、お店で会っただけの人。

会えるかは、ドアを開けるまで分からない。

お店だけが、彼と私を繋ぐ唯一の手段だった。


“今日も彼に会えますように…。”


ドキドキしながらドアを開ける。


「いらっしゃいませ。」

希がひょこっと顔を出した。

「また来ちゃった。」

「毎日でも、来ていいよー。」

「さすがに毎日は、無理でしょっ。」

2人でそんな話をしながら、いつものように、カウンター席に座る。


あれから何度かSUNには来ていて、カイさんにも何回か会うことが出来た。

いつもカウンターの端の席で、お酒を飲んでカラオケをしていた。

帰り際に、あの日と同じ様に、会釈してくれるものの、まだ1度も話した事はなかった。


いつもカイさんがいる席を見る。

彼の姿は…なかった。


今日は、久しぶりに夜に飲みに来た。

カイさんに会えなかったのは、残念だけど、今日はゆっくりしていこう。


希や常連さんとの会話も弾み、お酒もすすむ。


“結構飲んじゃったなぁ…。”


何だかフワフワして、気持ちがいい。

“ちょっと眠くなっちゃった。”

軽く目を閉じた。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ