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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第16章 大阪旅行☆海音の関西弁
旅行日当日、新横浜駅で海音を待つ。
結局、海音は休みがとれなくて、夜勤明けの今日と休みの明日で1泊2日の旅となった。
1泊なので荷物も少ない。
ギリギリになる海音の分も駅弁を買っておこうと、お店に入りお弁当を選んでいた。
海音はご飯系は何でも好き。
白米、赤飯、おこわ…何でも好きだ。
パンじゃなくてご飯系で、やっぱり焼売弁当かなー。
そんな事を考えながら、真剣に悩んでいると、後ろからギュッと抱き締められた。
…………!!!!!
「俺に気付かず、弁当に夢中になってる悪い子は誰や?」
耳元で囁かれる愛しい人の声。
“やだ、ドキドキする…。”
振り返ると海音が、私を見てニコニコしていた。
さっきのセリフにしろ、この表情にしろこれは絶対に…
「海音、お酒飲んだ?」
「夜勤明けやったから、すみません。途中で注入しちゃった。」
やっぱり。
シラフの海音はあんなセリフやあんな行動は、絶対にしない。
でも、酔った海音のこういうとこは好きだから、まぁいいかっ。