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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第16章 大阪旅行☆海音の関西弁
ホテルに入るまでには、まだまだ時間があるので、駅のロッカーに大きな荷物を預ける。
荷物が少なくなり、かなり身軽になった。
「さーて、どっから行く?」
「通天閣行ってビリケンさん触る!」
「ベタやなぁー。」
海音が笑うけど、ベタなコースが1番楽しい。
新大阪から電車に乗って移動する。
ホームに向かってエスカレーターに乗っていると、みんな右側に寄っている。
関東は左に寄ってるけど。
「エスカレーター関東とは待つ方、逆なんだねー。」
「そやなー。けど右側通行なんやから、関東のがあってるんちゃう?」
………!!
そういえば、さっきから海音が関西弁!
萌える!!!
あの顔と関西弁、私にとってはなんて魅惑的なコラボなんだろう。
あぁ、大阪最高!幸せ!
そんな私の様子を見て海音が
「んっ?どないしたん?さっきから変やで?」
と不思議そうな顔をする。
「海音の顔と関西弁のギャップが萌えるね。」
私が顔を赤らめて言うと、1段下にいた海音が、私に手招きをする。
顔を近づけると耳元で囁かれる。