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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第16章 大阪旅行☆海音の関西弁
新幹線の時間はあっというまで、新大阪にはもうすぐ着く。
隣で眠る海音に優しく声を掛ける。
「海音、もうすぐ新大阪着くよ。」
軽く体を揺すると海音がゆっくり瞳をあける。
「んっ?もう着く?早かったね。」
真っ直ぐに腕を伸ばして伸びをすると、ペットボトルの水を勢いよく飲む。
「よく寝たから、だいぶスッキリした!」
そう言って荷物をまとめる。
「忘れ物ないよね。」
「大丈夫そうやね。」
2人で荷物を持って、新幹線のドアに向かう。
新大阪駅に降りると、暑さにビックリする。
神奈川よりもずっとジメッとした暑さ。
思わず2人とも出た言葉が「暑っ!」だった。
あまりに同時だったので、お互いに顔を見合わせて笑う。