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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第16章 大阪旅行☆海音の関西弁

通天閣を降りるとすぐ側にある串カツ屋さんに、海音を誘う。

いつも行列なお店なのだけど、値段も安いし美味しいし、お店の活気がすごくて私が大好きなお店。

大阪に来たら、必ず訪れるお店なので海音とは一緒に行きたかった。

「確かにここは、有名やね。本当に渚は新世界よく知ってるんやね。」

海音が少しビックリしながら笑った。

「このあたりのギラギラした感じが好きなんだよ。」

「ま、赤提灯ぶら下がってて、おじさんばかりいる居酒屋に、1人で行くくらいやからなぁ。そりゃー好きやろうなぁ。」


お店の行列に並ぶ間も、楽しみで仕方ない。

「飲み過ぎないように、気をつけないとね。」

「お昼は、ここですませるん?」

「うん、夜はお好み焼き食べに行きたいっ!」

「完全に神奈川帰る頃には、体重増加やで。」

海音が少し呆れたように言うけど、食べたいんだもん。

大阪は食べ物の誘惑ばっかり。

太ってもしょうがないのだ。
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