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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第16章 大阪旅行☆海音の関西弁

恥ずかしそうに後ろを向く海音を後ろから抱き締める。

「ありがとう。嬉しいよ。」

そのままの姿勢で、海音に回した手を海音が握る。

「一緒にビリケンさん、触りに行こう。」


2人手を繋いでビリケンさんの所に戻る。


“海音と幸せになれますように…”


幸せを与えてくれるというビリケンさんの足を触りながら、心の中で呟いた。

「渚、桜木町の観覧車覚えてる?」

「うん。覚えてるよ。」

「あの時も幸せが訪れるって話やったし、今日もビリケンさんに幸せをお願いした。これから俺達の未来は、絶対に幸せやね。」

海音が優しく微笑む。

「うん。絶対に幸せだよ。」


最初は一方通行だった私の気持ち。

少しずつ海音も、同じように私に心を通わせてくれるようになった。

今、私は本当に幸せ。

この幸せが続くように、大好きなビリケンさんに、願いを託した。


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