この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第16章 大阪旅行☆海音の関西弁
酔い始めた海音は、自分の昔の話などを話し出す。
神奈川と兵庫、全く違う土地で育った私達。
たまたま転勤で海音が神奈川にいたから出逢えた。
今、海音の話を聞いていて、その事をより一層強く感じた。
最終的には海音もこの関西に戻るのだろう。
その時、私は一緒にいられるのだろうか。
そんな事を考えながらも、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
串カツを堪能した私達は、その後も何軒かハシゴして、ホテルにチェックインした。
「渚、こっちおいで。」
ベッドに座る海音の前にちょこんと座ると、海音が後ろから優しく抱き締める。
「今日1日楽しめた?」
「うん。海音と一緒の大阪は、いつも以上に楽しいよ。」
「そっか、良かった。」
「海音は?楽しめた?」
「もちろん、楽しかった。」
私の髪に顔を埋めながら海音がポツリと言う。
「やっぱ関西はええなぁー。渚といる関西も悪くない。渚は関西に住む気とかあるん?」