この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第18章 海音の送別会
今夜は海音の送別会の日。
仕事終わりに私はSUNへ向かった。
お店にはすでに、何人かの常連さんも来ていて、皆楽しくお酒を飲んでいた。
しんみりした送別会よりも、こういう楽しい雰囲気の方が海音も良いかも。
しばらく皆で飲んでいると、仕事帰りの海音がお店に入ってきた。
その姿を見て私の胸は高鳴る。
いつも仕事帰りも私服な海音が、今日はスーツだった。
実はスーツフェチの私。
海音のスーツ姿は初めて見たけど、細身なスーツがよく似合っていて、いつも以上に格好いい。
今まで以上に惚れてしまいそう。
「渚、見すぎやから。」
あまりにジーッと見る私に、海音が笑う。
「だって格好いいんだもん。」
素直に言うと
「渚と違ってまだシラフやから、そういうの恥ずかしいわ…。」
海音が恥ずかしそうに、はにかんだ。