この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第18章 海音の送別会
海音の家に着くと、そのままベッドに寝かされた。
「渚、大丈夫?」
海音が優しく私の髪を撫でる。
「うん、大丈夫。」
「アルバム作るのに、無理させちゃったみたいやね。ごめんね…。」
「ううん、私が海音にあげたくて、勝手にやってた事だから。海音が喜んでくれて、良かったよ。」
「本当にありがとね。ねぇ、渚。デート明日行ってもいい?明後日から、京都に出張だから。」
「うん…いいよ。」
「バタバタしちゃってごめんね。」
海音が私の体をギュッと抱き締めた。
私も海音の体をギュッと抱き締める。
「シャワーも明日の朝にして、今日はもう眠りな。」
私の頬を撫でながら、優しく海音が言う。
私のおでこに優しいキスが落ちる。
「おやすみ。」
そんな優しい海音の声を聞きながら、私はいつの間にか眠りについていた。