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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第20章 神奈川ラストナイト

海音が京都に出張に行ってからは、毎日が何だか早かった。

今日京都から戻って来てる海音は、会社の送別会が終わり、今は友達と飲み会の真っ最中。

私はSUNで海音が来るのを待っている所。

「カイ、とうとう明日で最後かー。」

希が寂しそうに言う。

「海音の家もう荷物全部送っちゃってないから、今夜家に泊まって、明日午前中に不動産屋さんと引渡しして、2人でSUNにランチくるよ。で、新横浜まで見送りいく感じ。」

「ハードスケジュールだけに、あっというまに時間たちそうだね。」

「うん。確かに。」

2人でしみじみと話していると、メールが届いた。


『今から、SUNに向かうよ。』


海音からのメールだった。

「海音、今から来るって。」

「結構時間かかったね。相当酔ってそうだけど、大丈夫かね?」

希の言葉に確かに!って思った。
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