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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第20章 神奈川ラストナイト

時刻はもう23時を回っていた。
SUNのドアが開くと、海音がハイテンションでお店の中に入って来た。
「お待たせーっ!」
そう言って私の隣りに座ると、私をギュッと抱き締める。
「渚っ。俺いなくて、寂しかった?」
目尻が下がった瞳で私をジーッと見つめてくる。
「ね、寂しかった?」
首を傾けて、ん?って感じで聞いてくる。
「うん…。寂しかったよ。」
素直にそう言うと海音が
「俺も会いたかった。渚と一緒にいれなくて、寂しかった。」
海音が私の髪を撫でながら言った。
「2人ともイチャイチャしすぎっ!明日のランチおいで!で、今日は早く2人で過ごしな!」
希に苦笑いされながら言われる。
「そうさせてもらう。希ちゃん、タクシー呼んで。」
海音が私の分のお会計もしてくれた。

