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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第5章 カイさんの誕生日
「今日は、本当にありがとう。」
「一緒にお祝いできて、良かったです!改めて、お誕生日おめでとうございます!」
「ありがとう!」
お店の閉店時間が過ぎている。
私は今日もタクシーだ。
タクシーに乗り込むと、今日は、希と一緒にカイさんも出て来て、見送ってくれる。
「また来てね。」
希がいつものように言うと、その横でカイさんが
「ありがとう。おやすみ!」
とびっきりの笑顔で、手を振ってくれた。
「おやすみなさい!」
私はタクシーの窓から、2人に手を振った。
タクシーが見えなくなるまで2人は、手を振ってくれた。
静かなタクシーの中、何だか急に淋しくなった。
今までの時間が、夢だったみたいで…。
次は、いつ会えるかな?
カイさん…また会いたいです…。