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第10章 希ｻﾌﾟﾗｲｽﾞ☆ﾄﾞｷﾄﾞｷのﾃﾆｽｲﾍﾞﾝﾄ

ﾃﾆｽ当日、部屋から外を見ると晴天だった。

雨で中止になるかもしれないという、わずかな希望もなくなった。

『今から車で迎えに行くよー』

希からﾒｰﾙが届いた。

『ありがとう着いたら教えて』

『了解』


３０分位待つと希が車で現れた。

｢乗って乗って！今日楽しみだねー。｣

希は、いつになく上機嫌だ。

信号待ちの間に、希のｽﾏﾎが鳴った。

｢うんうん、もうすぐ近く通るから、そこのｺﾝﾋﾞﾆにいて。｣

誰かをさらに、乗せるみたいだ。

｢誰か来るの？｣

希に聞くと、ﾆﾔﾆﾔしている。

何だ…？すごーく嫌な予感がしてきた…。


しばらくして、ｺﾝﾋﾞﾆに着くと希が

｢私、他に電話するから、渚ｺﾝﾋﾞﾆ入って来て。｣

と言った。

｢えっ？誰がいるかも知らないのに？｣

｢相手は、渚の事知ってるから平気ー！じゃ、よろしくー！｣