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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第10章 希サプライズ☆ドキドキのテニスイベント
希が私に手招きして耳を貸すように言う。
「カイ、今彼女作る気ないみたいだけど、フリーだってさ。あとは、渚次第じゃない?」
そう言って、私の肩をポンポンと叩いた。
「じゃ、今日は1度解散で。また後でお店で待ってるね。」
希がそう言うと、皆解散していく。
カイさんと、私が話していると希が車の窓を開けて
「カイ!渚の家市外で1度帰るの大変だから、一緒に時間潰してあげて!」
そう言うと、手を振って行ってしまった。
残された私にカイさんが
「ナギちゃん、どうする?」
カイさんが私の顔を覗き込んできた。
「カイさん、眠いですよね?私1人で時間潰せるんで平気ですよ。」
そう言うと、腕をグイッと掴まれた。
「俺の家来て、テレビでも見てなよ。多分俺寝ちゃうと思うから、この前みたいには、ならないから。ねっ、おいで。」
首をちょこんと傾けて、ねっ!と私に微笑む。
可愛いすぎますっ!
反則ですっ!
完全にKOされた私は、再びカイさんのお家におじゃまする事になった。