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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第10章 希サプライズ☆ドキドキのテニスイベント

「あ…ありがとうございます。」
カイさんと瞳と瞳が合い、ドキドキが止まらない。
「ボール来るから、教えたみたいにやってみて。」
「はいっ!」
カイさんに教えてもらったように打ってみると、ボールは綺麗に向こうのコートに飛んでいった。
「おぉ!いいねー!」
カイさんが私の頭をポンとした。
そんなカイさんを見上げて、私も微笑んだ。
小一時間程のテニスを終え、皆で近くのファミレスでランチをする。
車じゃない人は、もちろんビール付き。
「お疲れ様でしたー!」
皆で乾杯する。
ちょっと離れた席に座っているカイさんを見ると、またビールを一気に飲んでいた。
すぐさま、2杯目のビールに突入しているようだ。
夜勤明けからのテニスからのお酒…。
これは絶対にまた、あの甘々カイさんが降臨するに違いない。
皆が煙草を吸いに行ったので、煙草を吸わない私は、1人店の中で、ボーッとしていた。
すると、希がニヤニヤして戻ってきた。
「テニスいい感じだったね。この後1度解散してから、またSUNに集合するから、カイとデートしてきなよ。」
「あんなに酔ってるんだから、無理でしょ。」
「酔ってからが、カイの面白いとこじゃん。」
希が楽しそうに言った。
「カイさんが酔うと性格かわるの知ってんなら、最初から教えてよ!」
私がちょっとムッとして言う。
「好きになったって言わない渚が悪い。」
「確かに、私が悪い。」
「そうそう。素直な渚に良い事を教えてあげよう!」

