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ドアの向こう〜君に逢いたくて〜
第11章 ソイフレ?(添い寝フレンド)
「夜眠れなくなっちゃうから、2時間だけ。俺が寝るまで隣りいて…。」
「いいですよ。ゆっくり寝てくださいっ。」
「渚…あったかい…。やっぱり人肌っていいね…。」
そう言うとカイさんは、私を抱き締めたまま瞳を閉じた。
しばらくすると、カイさんの寝息が聞こえてきた。
抱き締めていた腕が緩んだので、カイさんの腕から抜け出して、静かにベッドを出る。
よっぽど疲れてるようで、熟睡している。
忙しくて、家事が大変だと以前、飲んでる時にカイさんが言っていたのを思い出す。
カイさんが起きるまで2時間。
何かしてあげられる事は、ないだろうか…。
この前髪を乾かしてもらった脱衣場へ行く。
案の定、洗濯物がかなりたまっていた。
勝手にこういう事をして怒られそうだけど、放っておけないし、ボーッとしているには時間がもったいない。
私は迷わず洗濯機を回した。
その間にキッチンへ行き、冷蔵庫を見ると、野菜がいくつかあり、パスタなどもある。
作り置きでいつでも食べられるように、ポテトサラダなど、軽く食べられる物を何品か作ってタッパに入れて、冷蔵庫に閉まった。
そうしてる間に、洗濯が終わったので、バルコニーに出て洗濯物を干す。
今日は、風もなく晴れているからすぐに乾きそうだ。
そんな事をしていたら、時間はあっという間に過ぎていった。